精神療法としては曝露療法、認知行動療法などを行うことがあります。 薬物療法としてはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類の抗うつ薬が認可されており、併せてベンゾジアゼピン系抗不安薬、β遮断薬などが用いられます。当院では患者様のニーズに応じて、精神療法に併せてなるべく少量の薬物療法を行っています。ご希望の方には心理検査を行い、診断をはっきりさせるだけでなく性格の傾向を捉えアドバイスすることも出来ます。加えて、臨床心理士による認知行動療法、カウンセリングを行う事も出来ます。
診療内容のご紹介
主な疾患について
社交不安障害または社会不安障害
以下のような社会的に注目を浴びる場面において症状が出ます。症状を繰り返すうちに、またなるのではないかという予期不安のため、必要なことでも回避するようになってしまいます。
- 会議で意見を言う
- 大勢の人の前でスピーチをする
- 人前で字を書く、電話をする、食事をする
- 初対面の人と会う、話をする
- 偉い人と話をする
- 試験を受ける
- パーティーを主催する
社交不安障害でよく見られる症状
- 脈が速くなる(ドキドキする)
- 息苦しくなる
- 顔が赤くなる・こわばる
- 口が渇く
- 汗をかく
- 手足が震える
- 声が震える
- 吐き気がする
- お腹が痛くなる
- トイレが近くなる
- めまいがする
- 頭の中が真白になる
社交不安障害の治療の例
当院では社交不安障害(SAD)の治療に力を入れて取り組んでおります。
パニック障害
突然、パニック発作と呼ばれる強い不安、恐怖と激しい動悸、呼吸困難、めまい、発汗のような身体症状が起こります。発作を繰り返すことで、発作がまた起きるのではないかという予期不安が頭から離れなくなります。これは心臓など体の疾患が原因で起きるものではありません。
広場恐怖は80%以上の方に認められ、発作が起こりそうな場所や場面を避け、行動範囲を狭めてしまいます。
広場恐怖
家の外に一人でいること、混雑の中にいること、列の中に並んでいること、橋の上にいること、バス、汽車、自動車で移動していることに不安がある。 上記の状況を避けたり(旅行をしないなど)、パニック発作が起きることに非常に強い苦痛、不安を伴って耐えていたり、誰かと一緒でないとその状況に耐えられない。これらの症状により日常生活に支障をきたすことがあります。
パニック障害でよく見られる症状
- 心臓がドキドキする、脈が速くなる
- 息苦しい
- 息(喉)がつまる感じがする
- 汗が出る
- 体が震える
- 胸が痛む、または胸に不快感がある
- 吐き気がする、あるいはお腹に不快感がある
- めまい、ふらつく感じ、気が遠くなる感じがする
- 現実感がなくなる
- 気が狂うのではないかと心配になる
- 死ぬのではないかと怖くなる
- 感覚が麻痺する、あるいはうずき感のような異常な感覚になる
- 冷たい感覚、熱い感覚が起こる
パニック障害の治療の例
パニック障害は単なる心の持ちようで生じるような病気ではありません。決して珍しい疾患ではありませんが、パニック発作を繰り返すと日常生活に支障を来たすこともあり早めの受診をお勧め致します。パニック障害の薬物療法にはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)といわれる抗うつ薬や抗不安薬が用いられます。当院では患者様のニーズに応じて、精神療法に併せてなるべく少量の薬物療法を行っています。
当院ではパニック障害の治療に力を入れて取り組んでおります。
適応障害
わかりやすい言葉を使うとストレス反応が一定期間続くというものです。ある特定の状況や出来事が、その人にとって大きなストレスとなり、そのために気分や行動面に症状が現れます。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。ストレスには様々なものがあり、就職や転職など最近では仕事、学校関係の悩みが多い方が見受けられます。
適応障害でよく見られる症状
- 会社に行くときにお腹が痛い、不安が大きい
- 最寄り駅に近づくとしんどくなる
- 朝起きて仕事のことを考えるとしんどくなる
上記は仕事をされている方によくみられる症状ですが、自律神経が乱れた状態になると更に様々な症状が出てきます。
適応障害の治療の例
根本的な治療としてはストレスの原因に対する向き合い方、対応の仕方、あるいは離れ方などをアドバイスしていきます。当院では患者様の心に寄り添うことをモットーに、ストレスの原因となっていることの調整(環境調整)や精神療法に併せて患者様のニーズに応じてなるべく少なめの量での薬物療法を行っています。ストレスを減らすことが、症状改善への近道の一つです。
当院では適応障害の治療に力を入れて取り組んでおります。
強迫性障害
自分ではつまらないことだとわかっていながら、頭から離れない、何度も同じ確認を繰り返してしまうことで、日常生活にも支障が出てきます。自分の意志に反して頭に浮かんでそこから払いのけられないような考えを強迫観念、特定の行為をせずにはいられないことを強迫行為といいます。
強迫症状
何度も手を洗ってしまう、ドアに鍵をかけたか、ガスの火を消したか何度も確認する、数字へのこだわりが強い、数を何度も数える、物を捨てられないなど、これらの症状がわかってはいるけどやめられない状態になる
強迫観念
不安、恐怖、不快だと思っていることが頭の中から離れない、消そうと思っても考えが消えない
強迫性障害でよく見られる症状
- 手洗い、入浴、洗濯をくりかえす
- ドアノブや手すりなどの汚れを気にして、触ることが出来ない
- 誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認する。
- 戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを何度も確認する
- 自分の決めた手順でものごとを行なわないと落ち着かない
- どんな時も同じ方法で仕事や家事をしないと気が済まない
- 不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐレベルを超えてこだわる
- 物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。
このような症状が強くなると生活に支障を来たすようになります。
強迫性障害の治療の例
薬物療法ではSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)といわれる抗うつ薬などを使用します。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
当院では強迫性障害の治療に力を入れて取り組んでおります。ご希望の方には心理検査を行い、診断をはっきりさせるだけではなく性格の傾向を捉えアドバイスすることも出来ます。加えて、臨床心理士による認知行動療法、カウンセリングを行う事も出来ます。
全般性不安障害
日常生活での様々な出来事、活動に対して理由もはっきりとしないような過剰な不安と心配が強くなるあまり、落ち着きがなくなり、物事に集中出来なくなったり、自律神経の乱れをきたすなど様々な症状が出てきます。この疾患は男性より女性の方が多いと言われています。
全般性不安障害でよく見られる症状
- 緊張感や神経のたかぶり、落ち着かない状態が続く
- 疲れやすい
- 集中しにくい、心が真っ白になる
- 怒りっぽくなる
- 筋肉が緊張した状態になる(頭痛や肩こりなど)
- 眠れなくなる
全般性不安障害の治療の例
全般性不安障害は患者様の不安に寄り添う治療をしていくことが大切です。不安をためこまずに、はきだしてもらうことや、それぞれの患者様にとって不安に対して最も良い付き合い方を考えます。薬物療法としては抗うつ薬(SSRIなど)や抗不安薬を用います。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
当院では全般性不安障害の治療に力を入れて取り組んでおります。ご希望の方には心理検査を行い、診断をはっきりさせるだけでなく性格の傾向を捉えアドバイスすることも出来ます。加えて、臨床心理士による認知行動療法、カウンセリングを行う事も出来ます。
身体表現性障害(身体症状症)
身体の病気と思われるような様々な症状があるにも関わらず、実際に身体の診察や検査ではそれに見合うような所見がないことが多く、しかし身体の症状自体は本人にとって大きな苦痛となりえます。症状そのものの苦痛や不安によって日常生活に支障をきたしている状態です。
身体表現性障害でよく見られる症状
- 消化器系 疼痛、吐き気、嘔吐、胃のむかむか
- 皮膚感覚 かゆみ、やけるような感じ、しびれ、痛み
- 胸がもやもやする、疼痛は様々な場所に見られる事があります。
このような身体がいつもと違うような感覚になることが多く見られます。
身体症状症(身体表現性障害)の治療の例
精神療法、薬物療法を行うことが主な治療になってきます。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
当院では身体表現性障害の治療に力を入れて取り組んでおります。
不眠症
睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。不眠の原因には、環境や生活習慣によるもの、精神的、身体的な原因からのもの、薬によって引き起こされるものなど様々です。日本では、一般成人のうち約21%、5人に1人が不眠に悩んでいると言われています。不眠症によって日中の眠気やだるさ、集中力の低下などが引き起こされると、日々の生活に支障をきたすこともあります。また、睡眠不足が長期間持続すると、生活習慣病やうつ病などになりやすくなることがあります。こうしたことから、睡眠障害に適切に対処することが重要と考えられています。大きく分けて入眠困難、睡眠維持困難(中途覚醒)、早朝覚醒、慢性的に回復感のない質のよくない睡眠が続く(熟眠感のなさ)の4種類に分けられます。
不眠症の治療の例
まず睡眠衛生指導を行い、原因となっていることがないかを調べていきます。不眠が続くと気持ちの不安や気分の落ち込みがみられることもあり、併せて治療的アプローチを行っていきます。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
当院では不眠症の治療に力を入れて取り組んでおります。
発達障害
発達障害は、対人関係がうまくいかない、コミュニケーションが苦手、行動・興味・活動パターンが偏っている、空気が読めない、問題解決能力、臨機応変さ、想像力や気を利かせる能力が苦手である、などの症状を有する疾患の総称です。一般的に知的レベルは問題ない場合も多く、成長するにつれて、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。代表的な疾患は以下の3つです。
- 自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症(ASD)
対人関係の困難や興味、関心の限定、特定の行動を繰り返すなどの特徴があります。略語でASDと記されることもあります。 - 注意欠陥・多動性障害(ADHD:Attention Deficit Hyperactivity Disorder)
不注意、多動性、衝動性を主な特徴とする障害です。ADHDと略して呼ばれることが多いです。 - 学習障害(LD)
読み書きや聞く・話す、計算、推論することのいずれかが苦手な状態である障害です。LDと略して呼ばれることが多いです。
ADHDでよく見られる症状
- 細やかな注意ができず、ケアレスミスをしやすい
- 注意力を持続することが困難
- 上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けてないように見える
- 指示に従えず、宿題などの課題が果たせない
- 課題や活動を整理することができない
- 精神的努力の持続が必要な課題を嫌う
- 課題や活動に必要なものを忘れがちである
- 外部からの刺激で注意散漫となりやすい
- 日々の活動を忘れがちである
発達障害の治療の例
当院では臨床心理士による心理検査をなるべく短期間のうちに行うことで、的確な診断、治療に繋げる事が出来ます。まずは受診されて心理検査を受ける事をおすすめします。診療結果に応じて精神療法や薬物療法を行います。ADHDの薬物療法は経済的な負担になることもあるため、そのような場合は自立支援医療の手続きや、精神障がい者保健福祉手帳の申請(初診日から6ヶ月以降)を行うなど社会資源を利用することや就労移行支援につなげる事も出来ます。
うつ病
心が疲れたために、気分が憂うつで元気が出ない状態が2週間以上続く状態をうつ状態といいます。うつ状態を引き起こす原因には体の病気もありますが、体の病気がないのにうつ状態が現れる病気をうつ病と呼んでいます。
うつ病になりやすい性格として几帳面、生真面目、凝り性などが知られています。また、昇進や引っ越し、結婚、妊娠、出産、喪失体験(身内の死など)や経済問題や家族関係の悪化など環境の変化やストレスがうつ病の引き金になることもあります。これらの誘因があって、脳の中の機能障害が生じた結果うつ症状が出現すると考えられています。これを「モノアミン仮説」といい脳の中のセロトニンやノルアドレナリンの働きが低下した状態が想定されているため、治療としてこれらの物質の働きを高める薬が用いられることがあります。
うつ病でよく見られる症状
うつ病の症状には精神症状と身体症状がみられます。体の症状が目立つうつ病(仮面うつ病)が増加しており、医療機関を転々とすることがしばしばあります。内科や外科で検査をしても異常がないのに、体がだるい、すぐに疲れる、食欲がない、などの症状がある場合うつ病かもしれません。以下にうつ病の症状をまとめてみます。これらの症状には日内変動(朝が一番辛くて、夜になると幾分症状が軽くなる)がしばしばみられます。
- 気分の低下:憂うつ、気が滅入る、寂しい
- 意欲の低下:やる気が起きない、興味がなくなった、何をするにもおっくうで、すぐ疲れる。集中出来ない。何を決めるにも迷ってしまう。
- 考え方の変化:自分を責めてしまう。自分は価値のない人間だと思う。苦しみが未来永劫続くと思う。自殺したい。
- 不安やイライラ:漠然とした不安がある、わけもなくイライラする。
- 睡眠障害:朝早く目が覚めて、熟睡感がない。
- 体の症状:食欲がない、味がわからない、体がだるい、頭が重い。
うつ病の治療の例
十分な心身の休養をとり、適切な薬物治療と精神療法を受けることが一般的です。家族や親しい人間の接し方にも注意が必要です。薬物療法としては従来より三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬が用いられてきましたが、これらの薬剤の副作用を少なくしたSSRIやSNRI、NaSSAが導入され、治療の幅が広がっています。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
当院ではうつ病の治療に力を入れて取り組んでおります。
双極性障害
躁状態とうつ状態という対極した二つの状態が現れます。躁状態のときには、周囲の人に構わず話しかけたり、ほとんど眠らずに動き回ったりと活動的になります。気分が爽快になり、多額の衝動買いをしてしまうなど社会的な問題となることもあります。
うつ状態のときは、気分が重くなる、眠れなくなる、食欲がなくなる、集中が出来なくなる等、うつ病とほぼ同様の症状が出てきます。
双極性障害でよく見られる症状
躁状態
- 睡眠時間が少なくても平気になる
- 寝なくても元気に活動を続けられる
- 人の意見に耳を貸さない
- 話し続ける
- 次々にアイデアが出てくるがそれらを組み立てて最後までやり遂げることができない
- 根拠のない自信に満ちあふれる
- 買い物や賭け事に莫大な金額をつぎ込む
- 初対面の人にやたらと声をかける
- 性的に奔放になる
うつ状態
- 抑うつ気分(憂うつ、気分が重い)
- 何をしても楽しくない、何にも興味がわかない
- 疲れているのに眠れない、一日中ねむい、いつもよりかなり早く目覚める
- イライラして、何かにせき立てられているようで落ち着かない
- 悪いことをしたように感じて自分を責める、自分には価値がないと感じる
- 思考力が落ちる
- 死にたくなる
双極性障害の治療の例
精神療法と薬物療法を行います。薬物療法では気分安定薬と呼ばれる種類の薬を使うことがあります。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
統合失調症
統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続き、原因は脳の機能にあると考えられています。幻覚と妄想などの陽性症状や無為・自閉などの陰性症状があり、結果、社会的な機能が低下していきます。幻覚とは、実際にはないものをあるように感じる知覚の異常で、自分の悪口やうわさなどが聞こえてくる幻聴は、しばしば見られる症状です。妄想とは、明らかに誤った内容を信じてしまい、周りが訂正しようとしても受け入れられない考えのことで、嫌がらせをされているといった被害妄想、テレビやネットが自分に関する情報を流していると思い込んだりする関係妄想などがあります。こうした幻覚や妄想は、本人にはまるで現実であるように感じられるので、病気が原因にあるとはなかなか気づくことができません。陰性症状とは、感情の平板化や意欲の減退、思考の低下などの症状で多くは陽性症状に遅れて現れます。
統合失調症でよく見られる症状
- 悪口をいわれた、いじめを受けたと訴えるが、現実には何も起きていない
- 監視や盗聴を受けていると言うので調べたが、何も見つけられない
- ぶつぶつと独り言を言っている
- にやにや笑うことが多い
- 命令する声が聞こえると言う
- 喜怒哀楽の表現が乏しくなり感情が表せなくなる
- 自発的に自ら何かをしようという意欲がなくなる
- 自分の世界に閉じこもってしまう
統合失調症の治療の例
精神療法と薬物療法を行います。薬物療法では抗精神病薬と呼ばれる種類の薬を使うことがあります。当院では精神療法に併せて患者様のニーズに応じて、なるべく少量の薬物療法を行っています。
認知症
認知症とはいったん発達した知能が、後天的な脳の器質的病変により、持続的に全般性低下をきたした状態をいいます。
生まれてから年齢とともに発達した知的機能は正常者でも加齢とともに低下していきます。これは「もの忘れ」などとして自覚され、脳の神経細胞の減少や機能の低下に関連して起きるのですが、通常の老化による減少より早く神経細胞が消失してしまう脳の病気が『認知症』と言えます。ちなみに精神発達遅滞の場合は正常なレベルまで知的機能が発達しません。
認知症でよく見られる症状
症状には中核症状と周辺症状があります。中核症状とは物忘れを中心に脳の機能が低下した結果出現する症状で認知機能障害ともいいます。周辺症状とは物忘れに対する不安や物忘れの辻褄をあわした結果の物盗られ妄想など中核症状に反応、あるいは随伴して出現する症状です。
中核症状(認知機能障害)
- 記憶障害:新しく経験したことを記憶にとどめることが困難となる。
- 当識障害:ここはどこで、今がいつなのかわからなくなる状態。
- 判断力の低下:計画を立てる、組織化する、順序立てる、抽象化する、判断するということが出来なくなる。
周辺症状(反応性の症状)
不安、抑うつ、 興奮、 徘徊、不眠、被害念慮、 妄想など
認知症の治療の例
まずは正しく診断することが大切で、病歴聴取に引き続き、長谷川式簡易知能評価スケールに代表される診断スケールの使用やさらに詳しい評価を行うための神経心理学的検査、神経症状、例えば麻痺の有無などを評価する神経学的検査といった検査を行います。その他、脳の形態を見るためのCTやMRI、脳の機能を評価するための脳血流SPECTなどを行う場合もあります。
当院は大阪医科大学附属病院と連携しておりますので、必要な画像検査は大学病院に紹介して適切に行うことが出来ます。その後の薬物療法、精神療法のフォローについては、再度当院にて行うことが出来ます。(紹介状があると大学病院での受診をスムーズに行う事が出来ます)